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腸内環境の改善でアトピーを治す

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ステロイド剤を塗り続けてもアトピーが完治しない理由

ステロイド剤を塗り続けてもアトピーが完治しない理由

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突然ですが、あなたは「ステロイド」を何のために使用していますか? おそらくアトピーを「治そう」と考えて使用していると思います。

アトピーの治療で病院を訪れると、ほぼ例外なく「ステロイド剤」を処方されることでしょう。

しかし、「ステロイドを塗ると一旦は症状が良くなるが、塗らなくなると症状がぶり返してしまう」という方や、さらに「ステロイド剤を塗り続けているうちに、段々とランクの高い薬でないと症状が抑えられなくなってきている」という方は多いです。

そして、いつまでステロイドを塗り続ければアトピーが治るのか不安を感じていると思います。

結論を言うと「ステロイド剤によっては」アトピーは治りません。

理由は単純です。ステロイドはアトピーを「治す」薬ではないからです。そして、アトピー自体もステロイドによって治る病気ではありません。

また、ステロイドの安易な使用はかえってアトピーを悪化させる原因になります。

このページでは、ステロイドではアトピーを治せない理由について詳しく説明していきます。

目次|このページでわかること

  • 1 ステロイドではアトピーは治らない
    • 1.1 アトピーの問題の本質は皮膚の炎症ではない
    • 1.2  ステロイドはアトピーを治す薬ではない
  • 2 アトピーの原因となる体の「乱れ」とは何か?
    • 2.1 炎症を起こしやすい体質になっているという「乱れ」
    • 2.2 原因物質の吸収と排出のバランスの「乱れ」
    • 2.3 炎症を抑える働きが低下しているという「乱れ」
  • 3 ステロイドの使用自体がアトピーの悪化を招く場合がある
    • 3.1 ステロイド自体が炎症を起こす物質として蓄積される
    • 3.2 ステロイドによってアレルギー体質へ変化する
    • 3.3 ステロイドは長期間使用していると炎症を鎮める効果が弱まっていく
  • 4 まとめ

ステロイドではアトピーは治らない

ステロイドではアトピーが治らない理由を理解するためには、まず、「アトピーの本当の問題は炎症ではない」ということと「ステロイドはアトピーを治す薬ではない」ということを認識しなければなりません。

詳しく説明していきます。

アトピーの問題の本質は皮膚の炎症ではない

まず認識しておかなければいけないことは「アトピーの本質は皮膚の炎症ではない」ということです。

アトピーで最もつらいのは、やはり肌のいたるところに現れる炎症による「かゆみ」「痛み」「乾燥」「浸出液による不快感」などでしょう。そのため皮膚の問題であると思いがちです。

しかし、これらの皮膚に現れている症状はあくまで「現象」であり、アトピーの「原因」ではありません。現象とは原因があって起こります。現象である皮膚の症状ばかりを抑えても、原因に対処しなければアトピーは完治しません。

よく、アトピーの症状は皮膚の上で起こっている火事に例えられます。

「燃え続ける」火事を消すにはどうしたらいいでしょうか。この場合水をかけても勢いが弱まるだけでその場しのぎにしかなりません。重要なのは火事を起こしている「燃料」をこれ以上供給しないようにすることです。そして、火を消した後、燃料を供給しない体質へ変えることが「完治」なのです。

アトピーの原因の多くは、身体の何らかの「乱れ」によってこの燃料を供給し続けてしまう体質になっていることです。

この後詳しく説明しますが、ここで言う「乱れ」として最も多いのは、間違った食事よってアトピーの症状を起こしやすい体質になっていることや、原因物質の排出が上手くいっていないということなどがあります。

このように、アトピーは一見皮膚の上で起きている問題に思えます。しかし、実際の原因はより深いところにあり、そこにアプローチしなければアトピーは改善できないのです。

 ステロイドはアトピーを治す薬ではない

次にステロイドは「アトピーを治す薬ではない」ということについて説明します。

ステロイドは効果が大きい薬ですが、あくまで炎症を「一次的に抑える」薬に過ぎません。

炎症は私たちの体に異物が侵入してきた時や、体内で異物が作られた時に、免疫という仕組みによってこの異物を攻撃し排除しようとするときに起こる「現象」です。

免疫の仕組みでは、幾つもの免疫細胞が働いており、それらは異物を攻撃する際に「ヒスタミン」などの科学物質を放出します。この科学物質が体の組織にも作用して炎症を起こすのです。

ステロイドはこの免疫の仕組みを妨害することによって炎症を抑えています。つまり、原因ではなく、それによって働く仕組みを抑制することで一時的に症状をおさえているだけなのです。

先ほどの火事の例で言うならば、ステロイドは強力な消化剤といったところでしょうか。ステロイドは一度は火事を収束させてくれます。しかし、火事の原因となる燃料の供給がなくなるわけではないため、消化剤であるステロイドの使用をやめると、またすぐに火事が起きてしまうのです。

ステロイドはあくまでアトピーの炎症を抑える薬であり、ステロイドを用いた治療はあくまで「対症療法」でしかないのです。

このように、アトピーの問題の本質は皮膚で起きている炎症ではなく、何らかの「原因」によって炎症を起こしやすくなってしまっていることです。

そして、ステロイド剤はその炎症を抑えるものであり、「原因」から治すものではありません。ステロイド剤を使用している間は一時的に抑えてはくれます。しかし、使用を中止、もしくは原因が蓄積してステロイドでは抑えきれなくなると再び悪化してしまうのです。

アトピーの原因となる体の「乱れ」とは何か?

先ほど、アトピーの原因は体の「乱れ」であると説明をしました。その原因は人によって様々ですが、ここでは主も重要な食事に関する乱れについて説明します。

私たちの体は日々の食事で得られる栄養素を元に細胞を作ったり、栄養素から生活に必要なエネルギーを得たりすることで健康な状態を維持しています。

つまり、毎日食べている食物によって体や体質は作られていると言えるのです。アトピーの症状を引き起こしやすい「乱れた」体質を作っている食事を改めることで、アトピーを根本から治すことができます。

炎症を起こしやすい体質になっているという「乱れ」

食事による体の乱れとして、まず、誤った油の摂り方をしているために、体が炎症を起こしやすくなってしまっているということがあります。

私たちが普段何気なく摂取している油ですが、実はその成分によって幾つかの種類に分類することができます。

その中に「オメガ6系」と呼ばれる種類の油があり、主に家庭で使用されているサラダ油や、ごま油などの植物性の油がこれに該当します。このオメガ6の油には炎症を起こしやすい体質を作ってしまう働きがあります。

オメガ6系の油は、体の中に入ると分解されて「アラキドン酸」と呼ばれる物質に変化し、体の細胞膜に蓄えられていくことになります。

こうして蓄えられたアラキドン酸は酵素という、体内の化学反応を促進させる物質の働きによって反応を起こします。そして、炎症を起こす作用を持つものに変化するのです。

これが、オメガ6系の油が炎症体質を作る仕組みです。

反対に炎症を鎮める働きのある油もあります。それが「オメガ3」と呼ばれる油であり、シソ油や亜あ麻ま仁に油あぶら、魚の油などがこれに当たります。

オメガ3系の油は体内で分解されて「EPA」や「DHA」という物質になり、この2つにはアトピーの炎症を抑える働きがあるのです。

このように、オメガ6系の油とオメガ3系の油はお互いに正反対の性質を持っています。そして、細胞膜内でどちらの勢力が大きくなるかによって、炎症を起こしやすい体質になるか、そうでないかが決まるのです。

先ほどの火事の例に例えるならば、体を発火しやすくしていると言えます。そのため通常ならば問題ないような小さな火種にも敏感に反応して引火してしまうのです。

アトピーの人で誤った油の摂り方をしていて、体が炎症を起こしやすい方へと傾いている人は多いです。オメガ6の油を控え、オメガ3を多く摂ることで、炎症を起こしやすくなっているという「乱れ」を改善することが重要です。

正しい油の摂り方について詳しく知る>>

原因物質の吸収と排出のバランスの「乱れ」

次に、体の処理能力を超えて、アトピーの症状を引き起こす物質を取り込んでしまっている場合があります。そのため、体内でアトピーの原因物質の吸収と排出のサイクルが乱れてしまうのです。

このアトピーの症状を引き起こす物質として、代表的なものが「動物性のタンパク質」です。動物性タンパク質には体内で炎症を引き起こす原因物質となってしまうことがあります。

まず、タンパク質がどのように体に吸収されるかについて説明します。

食事によって体内に入ってきたタンパク質は、本来は「アミノ酸」と呼ばれる、とても小さな分子にまで分解されます。この時にアミノ酸という最小の状態まで分解されるかどうかが、アトピーの症状を悪化させるかどうかに関係します。

しかし、私たちの体は本来、動物性タンパク質を消化することに適していません。そのため、動物性タンパク質にはより大きな消化能力を必要とし、分解しきれないことがあります。

この時に分解しきれなかったタンパク質は「ポリペプチド」と呼ばれる、アミノ酸の分子が複数つながった未消化のタンパク質として体内に取り込まれます。そして、このポリペプチドは体内で老廃物として蓄積されていきます。

この老廃物はある程度の量であれば、通常の体に備わった排出機能によって問題なく排出されていきます。しかし、肉や卵などを多量に使った欧米型の食事を続けていると、絶えず大量の動物性タンパク質を取り入れることになるため、やがて体の処理能力を超えてしまいます。

すると、通常の排出では間に合わなくなり、体は皮膚の代謝機能を利用して老廃物を体外に排出しようとするのです。この時に肌の上では炎症や湿疹が起きるのです。

火事で例えるならば消化しきれないタンパク質は「燃料」になります。動物性タンパク質を過剰に摂取することは、皮膚の上で起きている火事に、絶えず燃料を注ぎ続けていることになるのです。

このように、アトピーの人はタンパク質を消化する機能に対して、過剰に摂取してしまっていることが多いです。そのため吸収と排出のバランスが「乱れ」アトピーという火事に燃料を注いでしまっていることになるのです。

動物性タンパク質とアトピーの関係について詳しく知る>>

炎症を抑える働きが低下しているという「乱れ」

3つ目に、炎症を抑える働きが弱くなっているということが挙げられます。

私たちの体には、もともと炎症を鎮めようとする働きが備わっています。しかし、この機能が弱くなっていることによって、体で起きている炎症を抑えきれなくなっていることがあります。

これらの働きをしているのが「副ふく腎じん」と呼ばれる臓器です。副腎とは様々なホルモンを分泌することによって、体の状態を一定に保つ働きをもつ臓器です。

副腎から分泌されるホルモンの中には「コルチゾール」と呼ばれるものがあります。このホルモンにはアトピーによる炎症を抑える作用があります。実はあなたが炎症を抑えるために塗っている「ステロイド剤」は、このコルチゾールの構造をもとに人工的に合成し、抗炎症作用を強くしたものです。

しかし、この副腎が疲弊すると、コルチゾールの分泌量が落ちてしまい、炎症を抑える働きが弱くなってしまいます。その原因は主に糖分の過剰摂取にあります。

先ほどコルチゾールには炎症を抑える働きがあると説明しましたが、その他にも血糖値(血液中のブドウ糖の量を表す数値)を上げる働きを持っています。血糖値は「コルチゾール」と「インスリン」という2つのホルモンの働きによって常に一定に保たれています。

しかし、糖分の過剰摂取によって血糖値が大きく乱れると、その乱れを補正しようとしてホルモンを大量に分泌することになります。このように酷使されることによって副腎が疲弊してしまうのです。

その仕組みを詳しく説明していきます。

私たちが食事によって糖分を摂取すると一時的に血糖値が上昇します。すると、「膵すい臓ぞう」という臓器から、血糖値を下げる働きのある「インスリン」というホルモンを分泌し血糖値を元の状態にまで戻そうとします。

これが通常の食事であれば問題はありません。しかし、砂糖を大量に使用した菓子類などを多く摂取すると、血糖値を急激に上げてしまうことになりるのです。

すると、急上昇した血糖値を下げようとして大量のインスリンを分泌することになります。このように大量にインスリンが分泌されると、急上昇した血糖値が今度は、正常値を超えて急激に下がることになります。

血糖値が下がることは、生命活動のためのエネルギーが不足することであり、体にとって異常事態を意味しています。この異常事態に対処しようとして、副腎からコルチゾールを分泌して血糖値を上げようとするのです。

血糖値を急激に上げるような食事を続けていると、常に副腎を酷使している状況が続き、やがて副腎に疲労が蓄積してコルチゾールの分泌機能が低下していってしまいます。その結果アトピーの炎症を抑えられなくなるのです。

このように、アトピーの人には砂糖の摂りすぎによって、元々体に備わっている炎症を抑える働きが弱まっていることがあります。

火事の例に例えるならば、体に元々備わっている消火装置の機能を低下させていることになります。そのため、皮膚の上の火事を自力で消火できなくなっているのです。

砂糖を多く摂取するような副腎に負担をかける食生活を見直し、炎症を抑えられなくなってしまっている体の「乱れ」を改善することが重要です。

副腎の働きについて詳しく知る>>

ここまで、説明してきたような誤った食生活による体質の「乱れ」がアトピーの原因になっていることは多いです。ステロイドで症状を抑えるだけでなく、症状を抑えている間に原因対処することが必要になります。

ステロイドの使用自体がアトピーの悪化を招く場合がある

ステロイドではアトピーが完治しない理由がもう一つあります。

それは、ステロイドは長期間使用していると、ステロイド自体がアトピーを悪化させる原因となってしまうことです。

詳しく説明していきます。

ステロイド自体が炎症を起こす物質として蓄積される

ステロイド剤は長期間使用していると、炎症を起こす物質として体内に蓄積されていきます。

ステロイド剤は「コレステロール」という物質を元に科学的に合成された物質です。

強力な抗炎症効果を発揮し、役目を終えたステロイド剤は酸化されて、「酸化コレステロール」という物質になります。この酸化コレステロールには炎症を起こす作用があるのです。

酸化コレステロールは通常は「腎じん臓ぞう」という臓器でろ過された後に尿と一緒に排出されます。また、酸化の度合いが大きいものは肝臓で処理され、腸から排出されます。

しかし、長期間の連用によって多くの酸化コレステロールが発生し続けると、体外への排出が追いつかなくなり、体の脂肪組織や血管の壁面に蓄積されることになり炎症を起こす原因となるのです。

酸化コレステロールによる炎症効果は、ステロイドの抗炎症効果よりも弱いため、最初のうちはステロイドを塗ることで抑えられます。しかし、長期間の連用によって蓄積され続けると、やがて炎症を起こす効果の方が大きくなり炎症を抑えられなくなってしまうのです。

このように、ステロイドは炎症を抑える効果の裏で、炎症を起こす作用もあるのです。

ステロイドによってアレルギー体質へ変化する

ステロイドの長期間の使用は、体をアレルギー体質へと変えてしまう可能性があります。

ステロイドは体の免疫の仕組みを妨害することによって炎症を抑えていると説明しました。

実は、体内の免疫の仕組みには大きく「細菌やウイルスに対するもの」と「アレルギーを起こす物質に対するもの」の2種類があります。そしてこの2種類はお互いの増殖を邪魔する働きを持っていて、常に足の引っ張り合いをしています。そのため、どちらかの勢力が大きくなるともう片方が弱くなってしまいます。

これがどういうことかと言うと、細菌やウイルスに対する免疫が強い状態であれば、風邪や病気にかかりにくく、アレルギー反応も起こしにくいと言う体質になります。

しかし、逆にアレルギー物質に対する免疫が強い状態であれば、風邪や病気に弱く、アレルギー反応を起こしやすい体質になるということです。

幼少期を清潔志向の親の元で過ごした子どもにアレルギー持ちが多いことがいい例です。

小さい子どもの頃に、あまりに清潔志向な生活を送ると、細菌やウイルスに触れる機会極端に少ないです。しかし、アレルギーを起こす物質となるものは、身の周りたくさん溢れています。

そのため「細菌・ウイルスに対する免疫」が活躍する機会はほぼなく、「アレルゲンに対する免疫」のみが活躍、増殖することになります。その結果、アレルギー物質に過剰に反応する体質になるのです。

ステロイド剤は2種類の免疫機能の両方を抑制しますが、その度合いには差があり「細菌やウイルスに対する免疫」の方をより強力に抑えてしまいます。そのため、長期間の使用を続けていると「アレルゲンに対する免疫」の方が勢力的に強くなってしまい過剰にアレルギー反応を起こす体質になるのです。

ステロイド剤は使用したその時は、劇的に症状を抑えてくれます。しかし、長期間使用しているとあなたの体をアレルギー体質へと変えていってしまうのです。

ステロイドは長期間使用していると炎症を鎮める効果が弱まっていく

ステロイド剤は、初めて使用した頃はアトピーの症状を強力に抑えてくれます。

しかし、長い間連続して使用していると徐々にその効果が弱くなっていきます。このことをステロイド剤の「効果減弱」と言います。

肌に塗られたステロイド剤は、細胞の中に侵入していき「ステロイド受容体」というステロイドにくっつく性質を持つ、受け皿のような物質と結びつくことによって初めて効果を発揮します。

しかし、ステロイドを連続して長い間使用していると、細胞の中でステロイドとステロイド受容体の結合を妨害する「デコイ受容体(GRβ)」と呼ばれる物質が発生するため、効果を十分に発揮できなくなってしまいます。

また、ステロイドの抗炎症作用の仕組みとして「血管収縮作用」という血管壁面の細胞の隙間を閉じる作用があります。

炎症を起こしている箇所では、原因物質と免疫細胞が闘っている状況です。そこで戦っている免疫細胞は、より強力に原因物質を除去しようとして、別の場所(血液中)にいる他の免疫細胞を呼び寄せて加勢してもらおうとします。

ステロイド剤は血管壁面の細胞の隙間を閉じて、血液中の免疫細胞を血管の外へ通さないようにする働きがあります。このことによって、炎症を起こす働きを持つ免疫細胞が血管から漏れ出すのを防ぎ、炎症の悪化を防ぐのです。

しかし、この効果もステロイドを連続して使用しているうちに弱くなっていきます。収縮した血管はその反動で拡張しようとする性質があり、この性質と反発し合うため血管収縮作用が弱くなっていくのです。

このように、ステロイドは使用しているうちに徐々に効果が弱くなっていきます。そのためより強いランクのステロイド剤を使用しなくては症状が抑えられなくなってしまいます。

ここまでの説明でお分かりの様に、ステロイドの無計画な使用は、炎症を抑えるはずの薬が炎症を起こし、その炎症を抑えるためにさらに薬を必要とする負のループを作ってしまうのです。

まとめ

ステロイド剤はあくまでアトピーの症状を「抑える薬」でしかなく、ステロイドを用いた治療はその場しのぎの「対症療法」です。そして、ステロイドでアトピーが完治、寛かん解かい(完治ではなく、薬などを使用しなくても症状が治まっている状態)することはありません。

それどころか、長期間の使用によって、ステロイド自体がアトピーの原因になるという本末転倒な状況を招いてしまいます。

そのため、仮にステロイド剤を使用するという選択をした場合も、皮膚の炎症という「結果」ばかりに注目するのではなく、しっかりと原因を把握し、ステロイドで症状が抑えている間に原因へアプローチする姿勢が必須です。

よく、皮膚科医のブログや書籍などで「ステロイドは怖い薬ではなく、ステロイドによる治療で治らなかった例はほとんど無い」という旨の意見を見かけます。

しかし、これを簡単に鵜呑みにしてはいけません。

なぜなら、その医師はステロイドで治る患者しか診ていない可能性があるからです。もし、あなたが医師の指示通りにステロイドを塗っていても一向に完治しない場合はどうするでしょうか。多くは受診する病院を変えると思います。

このように、ステロイドで治る患者しかその病院に残らないという現実があります。病院側が、受診しなくなった患者まで追跡調査しているとは考えにくいことです。

ステロイドで症状を抑えているうちに、体の自然治癒力によってアトピーが治る場合もあるでしょう。しかし、何らかの原因によってその治癒力が働きにくい、もしくは治癒力を上回って症状が出ているのが長期化しているアトピーなのです。

繰り返しになりますが、ステロイドはアトピーを治す薬ではなく、アトピーもステロイドで治る病気ではありません。

使用する場合は「ステロイドでアトピーを治す」という考えは捨てて、「ステロイドで炎症を抑えている間に原因に対処する」という意識の元、慎重に使用しましょう。

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【アトピー歴約20余年】

ステロイド依存や脱ステによるリバウンドも経験しました。
寝たきりで外出ができなくなるほどの重症化も何度か経験しましたが、最終的にステロイドを使わず、体質改善のみで完治。

アトピーは本当に辛いです。
これらの実体験や、すがる思いで読み漁った専門書で得た知識、指導していただいた医師や薬剤師さんの教えを、同じように悩む方々へシェアしたいと思い、当サイトを運営しています。

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すがやの後輩

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