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腸内環境の改善でアトピーを治す

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これでアトピーは治る!アトピー改善の切り札「腸内環境の改善」

これでアトピーは治る!アトピー改善の切り札「腸内環境の改善」

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アトピーは数ある疾患の中でも、私たちにとても多くの苦痛を与える疾患です。

止まらない痒みはもちろんのこと、痛み、浸出液(傷口から出るグジュグジュの液体)によるなんとも言えない不快感、空気に触れる辛さ、乾燥、さらには外見が損なわれることによるストレスなど例をあげればキリがありません。

この苦痛はアトピーを経験した人でなければわからないと思います。

このページを訪れて下さった方であれば、なんとかしてこの苦痛から逃れたいと考えているでしょう。私自身もかなり重度のアトピーを経験したので、その気持ちは痛いほどわかります。

中には、「アトピーはこのまま一生治らないのではないか」「いつまで副作用に怯えながらステロイド剤を使わなければいけないのか」と不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。

しかし、諦めるのはまだ早いです。アトピーは必ず治せます。

ところで「乳酸菌を摂るとアトピーに良い」と聞いたことはないですか?

実は、アトピー改善のカギは私たちの「腸」にあります。 

このページでは、アトピーと腸との密接な関係について詳しく説明していきます。 このページを読み、説明したことを実践していただければ、必ずアトピー改善への道が開けるはずです。

目次|このページでわかること

  • 1 そもそもアトピーとは
    • 1.1 外からの異物を識別して攻撃する働き
    • 1.2 体に溜まった有害物質の排出
  • 2 アトピー改善のための切り札「腸内環境健全化」
    • 2.1 腸内環境が良好であるとアトピーの原因物質の侵入を防げる
    • 2.2 腸内環境が良好であると、アトピーを起こす細胞の暴走にブレーキをかけてくれる
      • 2.2.1 B細胞が抗体を作り出すことをやめさせる
      • 2.2.2 T細胞を活性化させる伝達物質を分解してしまう
    • 2.3 腸内環境が良好であると、白血球が体内の老廃物を消化する力が強くなる
  • 3 腸内環境を健全にする「乳酸菌」
    • 3.1 善玉菌を外から補給する方法
    • 3.2 すでにいる善玉菌を育てる方法
  • 4 まとめ

そもそもアトピーとは

そもそも、この「アトピー」という厄介な疾患は一体何なのでしょうか?

それは、本来は私たちの体を守るためにある「免疫」という仕組みの乱れによって起こります。

この「免疫」には主に二つの働きがあります。それが、「体に侵入してきた異物が有害か否かを判別し、有害ならば攻撃して排除する」働きと「体内に蓄積した有害物質を消化して体の外に排出しようとする」働きです。

【免疫システムの主な働き】


  • 体外からの異物を識別して攻撃する働き
  • 体内の有害物質を消化して排出する働き

これらの働きがバランスを崩すことによってアトピーが起こるのです。

順番に説明していきます。

外からの異物を識別して攻撃する働き

免疫とは簡単に説明すると、私たちの体の中の異物や有害物質に対して、これを攻撃し排除するという仕組みのことです。この仕組みがないと生き物は生きていくことができません。

アトピーの大きな原因の一つは、この「免疫系」という防衛システムの乱れによるものです。

まず、「外敵を攻撃する」免疫の仕組みから詳しく説明していきます。アトピーの原因の一つは、本来外部から侵入してきた異物に対する防衛機能によって、自分自身の組織も傷ついてしまうことにあります。

体内に異物が侵入してくると、体に備わった免疫システムはその異物を攻撃しようとします。この時に重要になってくるのが「ヘルパーT細胞」と呼ばれる、免疫システムの中で司令塔の役割をする細胞です。

このT細胞は、侵入してくる異物によって「1型T細胞(Th1)」と「2型T細胞(Th2)」の2つに変化します。前者は主に「細菌やウイルスに対する攻撃」を担当し、後者は「アレルゲン(アレルギーの原因物質)に対する攻撃」を担当する細胞です。

この2種類の細胞から出される命令によって、「B細胞」という攻撃用の細胞が、異物の性質に合わせた「抗体」を作り攻撃に当たるのです。この際に異物がアレルゲンであった場合は、「IgE」という抗体が作られます。

そして、IgEと結合した免疫細胞から攻撃のために放出される科学物質によって、自分自身の皮膚組織も傷つけてしまいます。これによってアトピーの痒みや炎症が現れるのです。

アトピーのようなアレルギー体質とは、この細胞のうちTh2が増殖し、アレルギー物質に過敏に反応するようになっている体質を指します。

また、Th1とTh2ですが、この2つはそれぞれ、お互いの増殖を妨害する物質を放出しており、足の引っ張り合いをしています。そのため、2つの均衡が崩れて片方が増えると、どちらかの性質が濃く現れてしまいます。

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例えば、過剰な清潔志向の両親の元で育った子供は、幼少期に細菌やウイルスに触れる機会が少なくなります。そのため、細菌攻撃用のTh1はあまり活躍の場がありません。しかし、アレルギーの原因物質はいたるところに存在しています。ですから、体はアレルギー物質に対応するためにTh2の増殖を促します。

その結果、Th2は増え続けるのに、その増殖を妨害するTh1は増えず、アレルギー体質に偏っていくことになってしまいます。

このように、私たちの体に備わっている免疫システムがバランスを崩し、アレルギー物質に反応する仕組みが過剰に働くようになってしまっていることがアトピーの大きな原因の一つです。

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私たちの体の中では、いくつかの免疫細胞がネットワークを形成して「免疫系」という防衛システムを作っています。外から侵入してくる異物から体を守る「免疫系」という仕組みは、私たち人間が進化してきた長い過程の中で発達した、まるで精密機械のように緻密で複雑なシステムです。この緻密なシステムのおかげで私たちは生存できています。

しかし、緻密であるがゆえに繊細であり、バランスが崩れると本来私たちの体にとって有益なはずのシステムが、有害な働きをするようになってしまいます。そしてなかなか治りません。

体に溜まった有害物質の排出

アトピーという現象のもう一つの顔が「体内に溜まった有害物質の排出作用」です。ここまではアトピーの要因となる「免疫」の働きとして、体の外から侵入してきた「異物への攻撃」を説明してきました。

しかし、免疫の働きにはもう一つの側面があり、それが「新陳代謝を利用した有害物質や老廃物の排出」です。

私たちの体は約60兆個の細胞で出来ており、そのうち約1兆個が1日で作りかえられています。これを「細胞のリモデリング」や「新陳代謝」と呼びます。

この新陳代謝を担当している主な細胞が「白血球(マクロファージ)」です。私たちの体で、組織や細胞が老化したり、変質したりして体に害を及ぼすようになると、白血球(マクロファージ)がいち早く反応します。そして、それらを取り込んで消化し、リサイクルできるものは再利用し、そうでないものは皮膚や粘膜を通して排出しようと働きます。

さらに、この老化細胞の掃除のついでに、体に侵入してきた異物も一緒に消化して排出しようとするのです。これが免疫のもう一つの顔である「新陳代謝を利用した排出作用」の姿といえます。

例えば、建物を巡回している清掃員が大掃除をする時を想像してください。家庭で発生したゴミを出す際に、外から持ち込まれる不要物や危険物質もまとめて分解して捨ててしまうようなイメージです。

この時に白血球の消化がうまく働かないと、その副産物の毒素によってアトピーの湿疹や肌荒れ、落らく屑せつ(皮膚がボロボロ剥がれ落ちること)が現れてしまいます。

私たちは、日々食事によって様々なものを体に取り入れています。そして、それらは消化されて体の細胞の素になったり、エネルギーとして生命活動の糧になったりしています。しかし、中には本来人の体では消化しきれないものや、そもそも人体に不要なものなどもあるのです。そして、残念ながら、現代の食習慣にはそのようなものが多い傾向にあります。

これらは、通常であれば、主に尿や便、汗などによって排出されるため問題ありません。しかし、余りに多く取りすぎると排出が間に合わなくなり、体は緊急の手段として先述の「肌の新陳代謝」を利用して排出しようとします。

例えば、「動物性のタンパク質」などがいい例でしょう。

動物性のタンパク質は、本来は人間の体では消化しにくいものです。そのため、消化が不十分な状態で吸収されることが多くなってしまいです。

こういったタンパク質は、通常は問題なく排出される物質です。しかし、肉食中心の欧米型の食事を続けていると、通常の排出では間に合わなくなり、「肌の排出経路」を利用せざるを得なくなります。その時に皮膚組織が刺激されてアトピーの症状が現れるのです。

この動物性のタンパク質の影響は最初に述べた「外からの異物を識別して攻撃する働き」にも関わってきます。未消化のタンパク質は血中でアレルゲンとして認識されます。そのため、肉中心の食生活を続けていると、アレルゲン担当の細胞であるTh2が増えることによりアレルギー体質に偏っていってしまうのです。

このように、私たちの体は、必要なものは取り入れ、体にとって有害なものは排出するという循環の元に生きています。

しかし、誤った食事を続けていると、この吸収と排出のバランスを崩してしまうのです。その結果、体の方も自身にとって不要なもの、有害なものは出さないわけにはいかなくなります。そして、緊急措置として肌の新陳代謝という経路を使うことになり、湿疹や炎症の元になってしまうのです。

ここまでの説明のように、アトピーとは、本来であれば私たちの体を守るための仕組みがバランスを崩して自分自身の組織に害を与えてしまうために起こる現象といえます。つまり、このバランスを整えてやることがアトピーの根本治療になるのです。

そして、その鍵は私たちの腸にあります。

アトピー改善のための切り札「腸内環境健全化」

ここまで、アトピーの原因である免疫システムの乱れについて説明してきました。では、その乱れを治すためにはどうしたらいいでしょうか。ここで注目すべきなのが「腸」です。

アトピーの原因として、免疫の仕組みが乱れて過剰に反応することがあると説明しましたが、実はその始まりは「腸」にあります。私たちの腸には、体全体の免疫細胞や抗体の約7割が集中しています。つまり腸は「人体最大の免疫器官」といえます。

また、免疫の働きの始まりは、侵入してきた異物が体にとって有害か否かを判断するところから始まるのです。これを「免めん疫えき寛かん容よう」と言います。この免疫寛容が正常に働いていれば問題は起こりません。しかし、この働きが落ちてくると本来は体に害のないものにまで過剰に反応してしまい、アトピーを悪化させることになります。

この働きは主に粘膜で起こっているのです。そして、人間の体の中で最も大きな粘膜も「腸」です。つまり、腸を良好な状態に導くことがアトピー改善の切り札となります。

ここから、なぜ、健康な腸がアトピー改善に大きな効果をもたらすのかを詳しく説明して行きます。

腸内環境が良好であるとアトピーの原因物質の侵入を防げる

先に、免疫システムの一連の流れの中で、異物を直接攻撃する「抗体」として「IgE抗体」があるということを説明しました。Th2が増えて、このIgE抗体が過剰に作られるようになるとアトピーの症状を引き起こすことにつながります。

しかし、私たちの体の中で活躍する抗体はIgEだけではなく、他にも数種類存在します。中でも腸内環境の改善によるアトピー改善で重要な働きをするのが「IgA抗体」です。このIgA抗体を活発に生産できる状態を整えることがアトピー改善につながります。

IgEが血液中に侵入てきた異物を攻撃するように働くという性質に対して、IgA抗体は、血液中に侵入する前の粘膜で働き、体内に侵入される前に排除するという性質を持った抗体です。つまり、異物が体内に侵入する前に撃退する「防さき人もり」のような働きを持っているといえます。ここで異物が排除されてしまえば、そもそも外からの異物に反応するタイプのアトピーの症状は現れないのです。

IgAは「B細胞」という免疫細胞によって作られます。しかし、全てのB細胞が作れるわけではありません。B細胞がTh1細胞からの命令を受け取ることによってIgEが作られるように、IgAを作るためにも、そのための命令が必要なのです。

ここで重要になってくるのが腸の内側に存在している「パイエル板」という器官です。パイエル板にはB細胞を「IgA産生細胞(IgAを作り出す細胞)」に変化させる働きを持つ細胞や、異物の性質をT細胞に伝える「抗原提示細胞」という細胞が集まっています。

パイエル板で、B細胞はIgA産生細胞へと変化するとともに、IgAを作り出すために必要な栄養の供給を受けます。ここで十分に栄養を補給したIgA産生細胞が腸管の吸収細胞に吸い上げられて全身に送り込まれ、そこでIgA抗体をつくり出すのです。

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腸に存在するパイエル板は言うなれば、B細胞を教育するための訓練所のようなものといえます。

腸の働きを整えてこの訓練所を良好に保つことで、IgA抗体を充分に作り出すことができ、結果として免疫力をあげることにつながるのです。

このように、私たちの体に侵入する異物を攻撃する物質にはIgEの他に、防衛の最前線で働くIgAという抗体も存在します。そして、腸にはこのIgAを作り出すための重要な器官があります。

腸を健全に保つことで、IgAを作り出す機能が上がると、アトピーの原因となる物質が体内に侵入することを防止できるのです。

腸内環境が良好であると、アトピーを起こす細胞の暴走にブレーキをかけてくれる

先述したように、アトピーの体質の原因は、免疫細胞のうち、細菌やウイルスの撃退を担当している「Th1」とアレルゲンの撃退を担当している「Th2」のバランスの乱れにあります。

この2つの細胞は互いに互いの増殖を抑える物質を放出しており、足の引っ張りあいをしているのです。通常ならば両者の勢力は均衡を保っているのですが、何らかの原因でバランスが崩れることがあります。このとき、Th2の勢力が強くなってしまうとアトピーの症状が現れるようになるのです。

腸の免疫システムにはこのTh2の暴走を食い止める2つのブレーキが備わっています。その2つのブレーキとは「B細胞が抗体を作るのをやめさせるブレーキ」と「T細胞の活性化させる伝達物質を分解してしまうブレーキ」です。

【免疫細胞の暴走を食い止める2つのブレーキ】


  • 「B細胞」が抗体を作り出すことをやめさせる
  • 「T細胞」の活性化させる伝達回路を分解する

順番に説明していきます。

B細胞が抗体を作り出すことをやめさせる

まず、「B細胞が抗体を作り出すことをやめさせる」働きについて詳しく解説していきます。

アトピーの症状はT細胞の命令を受け取ったB細胞が抗体を作り出すことによって起こります。

腸の免疫システムの中には、このB細胞に対して抗体の産生をやめさせる働きを持つ細胞が存在します。それが「Th1」「Th2」に次ぐ第3のT細胞である「制御性T細胞(Th3)」です。

Th1とTh2が足の引っ張り合いをしていると説明しましたが、Th2とTh3もとても仲が悪く、Th3を増やすことでTh2の働きを抑えてくれます。

これによって、炎症を起こす細胞の活性化を阻害して、アトピーの症状を抑えてくれるのです。

このように、免疫細胞の司令官であるT細胞にはアトピーの症状を起こすことにつながるTh2の働きを抑える「制御性T細胞」があります。これが正常に働くことで免疫のバランスを整え、アトピーの症状は抑えることができるのです。

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T細胞を活性化させる伝達物質を分解してしまう

次に、第2のブレーキである「T細胞を活性化させる伝達回路を分解する作用」について解説していきます。

異物が入ってくると、それを取り込んだ「抗原提示細胞」による情報を受け取ったT細胞が活性化して一連の免疫反応が起きてしまいます。しかし、腸内環境が健全であると、この抗原提示細胞から特殊なシグナルが送られ、T細胞を活性化させないようにするという作用が働きます。これをT細胞の「アナジー(無活力)状態」と言うのです。

このシグナルを受け取ったT細胞の中では、あるタンパク質を分解する酵素が発生するようになります。このタンパク質は細胞内でその細胞を活発に働かせるための情報回路を構成している物質です。すると、T細胞が過剰に活性化することが妨害され、アトピーの症状を抑えてくれます。

例えば、ある操作によって反応するプログラムがあるとしましょう。抗原提示細胞からの特殊なシグナルは、このプログラムのコードを一部削除し、操作に反応しなくしてしまうのです。

このように、Th2の暴走を止める働きとして、抗原提示細胞からの特殊なシグナルによって、T細胞内の情報伝達回路を分解し活動を鎮めるという作用があります。そのため、免疫の司令官であるT細胞の働きが抑えられ、アトピーの改善につながるのです。

腸内の免疫システムには、アトピーの炎症を引き起こす細胞の暴走を食い止めてくれる2種類のブレーキが存在しています。腸内環境を良好に保つことで、これらのブレーキが働きアトピーの症状を鎮めてくれるのです。

腸内環境が良好であると、白血球が体内の老廃物を消化する力が強くなる

免疫の仕組みとして「新陳代謝を利用した有害物質や老廃物の排出作用」があるということはすでに説明しました。

そして、この時に活躍する白血球(主にマクロファージ)の消化力が弱く、消化が不十分であると副産物の毒素によってアトピーの症状が発生します。この白血球の消化力にも実は腸内環境が関係しているのです。

すでに説明した、IgAを作る重要な働きをする腸の「パイエル板」ですが、ここには「M細胞」という抗原を取り込むことを専門にした細胞が存在しています。

M細胞については謎の部分が多いですが、「腸内環境を健全に保つこと」がこの細胞を刺激することになるのです。M細胞が刺激されると、マクロファージが活性化され、さらには他のリンパ球の活性化も促されます。すると、マクロファージによる有害物質の消化と排出の機能が上がり、免疫力のアップに繋がるのです。

このように、腸内環境を健全に整えることで、免疫の機能の一部である「有害物質の消化・排出」を担当する白血球の働きが活性化されます。これによって、白血球の消化力が上がり、アトピーの症状の改善につながるのです。

私たちの「腸」は人体最大の免疫器官であり、体内の免疫細胞の約7割が集中しています。そのため腸は免疫システムの司令部ということができます。腸内環境を健全に保つことで、免疫の乱れを正しアトピーを改善することができるのです。

しかし、現代では食の欧米化が進み、動物性のタンパク質、資質、精製された砂糖など、腸にとって悪影響のあるものを食べることが多くなります。腸内環境の悪化は、そのまま免疫システムの乱れに直結します。そのため免疫システムに不協和が生じてアトピーを発症させてしまうのです。

これを解決するためには腸内環境のバランスを整えることが必須といえます。

腸内環境を健全にする「乳酸菌」

私たちの腸の中には、約100兆個、1000種類の「腸内細菌」が存在しており、重さにすると約1.5kgにもなるのです。この腸内細菌の様子を花畑に例えて「腸内フローラ」とも呼びます。

腸内フローラは、私たちの体にとって有益な働きをする「善玉菌」と、有害な働きをする「悪玉菌」そして、普段は何もしないのですが、先の二つの菌のうちどちらが優勢かで働きを変える「日ひ和より見み菌きん」で構成されています。

私たちの腸内に存在する菌の種類は、変わることはありませんが、それらの勢力のバランスは常に変動します。善玉菌と悪玉菌とは常に勢力争いをしていて、どちらの勢力が優勢になるかで、腸内環境が良いものになるのか、悪いものになるのかが決まるのです。

ここまで、腸の状態を健全に整えることがアトピー改善の鍵であると説明してきました。つまり、腸内環境を整えてアトピーを改善させるためには、腸内の善玉菌を増やすことが必要です。

では、具体的にはどのようにしたらいいでしょうか。腸内の善玉菌を増やすには下記の二つのアプローチが考えられます。

【腸内環境改善へのアプローチ】


  • 善玉菌を外から補給する方法「プロバイオティクス」
  • すでに存在している善玉菌を増やす方法「プレバイオティクス」

順番に説明していきます。

善玉菌を外から補給する方法

私たちの体にとって有益である菌のこと、また、それらの菌を補給することを「プロバイオティクス」と呼びます。

有益菌を補給することで、腸内の善玉菌が増え腸内フローラを健全化することができます。

この有益菌とは、いわゆる「乳酸菌」のことを指します。特に有効に働くのが「ビフィズス菌(ビフィドバクテリウム)」です。

この乳酸菌を体に取り入れるには主に二つの方法があります。

ひとつは日々の食事から取り入れることです。

この時に多くの人が「乳酸菌=ヨーグルト」と考え、ヨーグルトを食べようとします。

しかし、その考えは間違いです。市販のヨーグルトや乳酸菌飲料などのほとんどには「砂糖」が含まれています。砂糖は悪玉菌を育てる餌になり、アトピーの炎症を抑える体の働きを弱めてしまうのです。つまり、いくら善玉菌を増やそうとヨーグルトを食べても、悪玉菌も育てることになるので効果が半減してしまいます。

食事から乳酸菌を摂る場合にオススメなのが、日本特有の、味噌、ぬか漬け、甘酒(砂糖不使用)などの発酵食品です。これらの食品の中には乳酸菌が豊富に含まれています。

ここで重要なのが、充分に発酵されたものを摂るということです。例えば市販のインスタント味噌汁の元などがありますが、これは製造の過程で、品質や生産量を一定に保つために、発酵させることはせずに、アルコールを用いて合成したものになります。

封を開けるとアルコールの匂いがすることが分かるはずです。インスタントの味噌汁を飲み続けたところで、腸内環境の改善は望めません。

しかし、このプロバイオティクスにも難があります。それはある程度、乳酸菌を摂り続けなくてはいけないということです。

腸は新しい菌を中々簡単には受け入れてはくれません。そのため、菌が腸粘膜に住み着き効果を発揮するためには、ある程度の期間、乳酸菌を摂取し続ける必要があるのです。摂ることを中止してしまうと、乳酸菌の効果が停止してしまいます。

そこで、乳酸菌を取り入れる、もうひとつの方法がサプリメントなどで摂取するということです。

ちなみに私が試して1番効果を感じた乳酸菌サプリメントがこちらです。

実は、乳酸菌の多くは熱や胃酸に弱く、腸に届く前にその多くが死滅してしまいます。そのため、生きて腸まで届く菌はごく少量になってしまいます。また、食事で乳酸菌を摂るにしても必要量を摂るには、乳酸菌の含まれている食品を相当な量を継続的に摂取しなければいけません。

毎日料理をしてくれるご家族がいるのならば、ある程度大変ではないかもしれませんが、一人暮らしの学生や、単身でお勤めの方では、大変なのが現実だと思います。サプリメントを利用することで、有益な乳酸菌を食事よりも大量に摂取できますし、手軽なため習慣化して継続しやすいです。

このように腸にとって有益な菌を外から補給することによって、腸内の善玉菌を増やし腸内フローラを健全化するという方法があるのです。

すでにいる善玉菌を育てる方法

腸内環境改善のもう一つのアプローチが、すでに腸内に存在している菌に対して栄養を送り育てるという方法です。

この時、栄養になる物質や、この手法のことを「プレバイオティクス」と呼びます。

このプレバイオティクスを取り入れることによって、腸内の善玉菌が活性化、増殖して腸内フローラを善玉菌優位に整えてくれるのです。

プレバイオティクスとして代表的なものに、「オリゴ糖」や「ラクトフェリン」「食しょく物もつ繊せん維い」などがあります。

オリゴ糖やラクトフェリンには先に説明しているビフィズス菌などの乳酸菌の餌になり、食物繊維は腸内で「短たん鎖さ脂し肪ぼう酸さん」という物質を発生させるのです。そして、それが善玉菌の餌になります。

オリゴ糖は「ヤーコン」という芋のような根菜や「きな粉」「甜菜」に多く含まれている成分です。ラクトフェリンは哺乳類の母乳に多く含まれていますが、熱や酸に弱く牛乳を飲んでもほとんど効果がありません。そのためサプリメントで摂ることが必要です。

食物繊維は、芋やごぼうなどの根菜、キャベツに多く含まれています。

このように、腸内細菌にとって有益な栄養素を取り入れることで、すでにあなたの腸内にいる善玉菌を育てて、腸内フローラのバランスを整えることができるのです。

ここまで説明してきたように、腸の免疫力の乱れを整えるためには、腸内環境を改善しなければなりません。そしてそれには善玉菌優勢の腸内フローラを作ることが必須といえます。

そのための方法として有効なのが、「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」です。そして、この二つの方法を組み合わせたものを「シンバイオティクス」と呼びます。

このシンバイオティクスを「続ける」ことで、免疫力の乱れを整えることができ、アトピー改善の大きな力となるのです。

まとめ

免疫システムの乱れである、アトピーを改善させる鍵は私たちの腸にあります。

「人体最大の免疫器官」と呼ばれる腸には、私たちの体の中にある免疫細胞の7割以上が集中しており、免疫システムの司令塔です。そこにアプローチすることがアトピーの改善の早道であり、また、必須であるとも言えます。

私たちの腸の働きは、そこにすむ腸内細菌の状態によって、良くなることもあれば、悪くなることもあり、欧米型の食生活が浸透した現代においては、その環境は乱れがちです。

この腸内細菌のバランスを整え、腸の免疫システムを健全化することがアトピー改善に繋がるのです。また、腸内環境の改善の威力はアトピーの改善のみにとどまりません。糖尿病や心臓病など、他の難治と言われる病気の予防や改善にも繋がりますし、風邪などもひきにくくなります。

最初のうちはもしかしたら効果を実感しにくいかもしれません。しかし継続すれば必ずアトピーは改善します。

このページで紹介した方法を実践し、腸内環境の改善に取り組んでください。きっと、驚く結果が待っています。

【管理人の人体実験】

当サイトでは、管理人の実体験をもとに「アトピーの本質を理解して、ステロイドに頼らずにアトピーの克服を目指す情報」を発信しています。また、インターネット上にあふれている玉石混合な情報ではなく「正しい」情報発信を目指しています。

下記の写真は実際に私がこのサイトで発信している方法を実践した結果になります。

私は過去に3度ほど、寝たきりになるほどのアトピー重症化を経験しましたが、いずれも同じ方法で最長でも4ヶ月ほどで改善させることができています。
その際に、最も意識していたことが「腸内環境の健全化」です。このページで説明したことを、ぜひ実践してみてください。


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アトピーを根本的に改善させるには、腸内細菌のバランスを「善玉菌」優位に整えていく必要があります。そのためには、普段の食事などから善玉菌、またはそれらのエサになるような物を摂取しなくてはいけません。

しかし、普段の食事から必要量を継続して摂ることは中々難しいのが現実です。そこで、サプリメントの利用を検討するのも有効な手段です。

私自身もアトピーと格闘していた頃は、日々の食事の他に乳酸菌のエキスを摂取していました。現在は販売していないようなのですが、味も臭いも強烈で飲みにくかったのを覚えています。今では、より摂取しやすく効果の高いサプリメントが多くあります。

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【管理人】


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【アトピー歴約20余年】

ステロイド依存や脱ステによるリバウンドも経験しました。
寝たきりで外出ができなくなるほどの重症化も何度か経験しましたが、最終的にステロイドを使わず、体質改善のみで完治。

アトピーは本当に辛いです。
これらの実体験や、すがる思いで読み漁った専門書で得た知識、指導していただいた医師や薬剤師さんの教えを、同じように悩む方々へシェアしたいと思い、当サイトを運営しています。

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アトピーに悩みながら、ステロイドを使った治療を受けるものの、だんだんステロイドが効かなくなってきて「このままじゃヤバイ」と思ってすがやを頼る。

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