アトピーのかゆみはとても辛いです。中でも顔のかゆみは特に辛いですよね。
顔のかゆみは他のかゆみに比べて、特に気になりますし集中力も散漫になります。
このページでは、顔のかゆみに対する対処法について説明していきます。
目次|このページでわかること
顔のかゆみの原因は?

まず、顔のかゆみの原因について考えて見ましょう。
かゆみの原因がわかれば、自ずと対処法が見えてきますよね。
【顔のかゆみの原因】
- 乾燥の場合
- 食事が原因の場合
順番に見ていきましょう。
乾燥の場合

かゆみの原因としてまずあげられるのが「乾燥」です。
乾燥すると肌はかゆみの刺激に敏感になってしまうのです。

確かに、乾燥して肌がガサガサの時は顔がめちゃくちゃかゆいです。
私たちの肌の表面は「角層細胞」というとても強固なタンパク質の膜が何層も重なって覆われています。
これによって、私たちの体は細菌やアレルゲンなどの異物から守られています。
ただし、角層がこのバリア機能を発揮できるのは肌が潤っている時だけです。肌が乾燥してしまうとこのバリア機能が崩れて異物や細菌などが侵入しやすくなってしまいます。
すると、その侵入してきた異物に対して免疫細胞が反応するため、かゆみを生じさせてしまうのです。
ここで、皮膚の構造を見て見ましょう。
私たちの皮膚は、先述した「角層」の下に「表皮」「真皮」「皮下組織」というように、層になってできています。そして、かゆみを感じる神経は、真皮と表皮の境目までしか伸びていません。
しかし、乾燥によって角層のバリア機能が壊れて、アレルゲンなどの異物に触れ続けていると、この神経が「表皮」の側まで伸びてきてしまいます。そのため、かゆみに対してとても敏感になってしまうのです。
そのままでは、掻きこわしてさらに肌バリアを壊してしまう悪循環になるため保湿をして肌を保護してあげるようにしましょう。
食事の場合
食事面でも注意するべきことがあります。
かゆみの原因となる食べ物は色々ありますが、「顔のかゆみ」という時に特に気をつけないといけないものがあります。
それが「植物性の油」です。
もっと具体的にいうと、揚げ物、ラーメン、ピザ、などギトギトした食べ物です。これらの食品には私たちの体を炎症体質にしてしまう性質があるのです。炎症=かゆみに繋がります。
ところで、水と油の関係を想像してください。水と油を混ぜると油が上に浮かびますよね?
体内でも同じです、摂りすぎた油は体の上の方、つまり顔の方に昇っていきます。そのため、顔にかゆみが出てしまうのです。
顔がかゆい時には油ものは控えましょう。
とりあえずは冷やすのが効果的
「とにかくまずはかゆみをなんとかしたい!!」ということもあるでしょう。
そういう時は、「冷やす」のが効果的です。
私たちの体の中の物質は、人の体温よりも少し高いくらいの温度の時にもっとも活発に活動します。
これは、かゆみの物質である「ヒスタミン」や、それを放出する「マスト細胞」も同様です。これらも、温度が高いと活発になります。
反対に言うとかゆい部分を冷やすことで、一時的にではありますが、かゆみを抑えることができるのです。
ペットボトルの飲み物や、保冷剤などなんでも構いません、かゆい部分に当てることでかゆみを抑えることができます。