アトピーの治療のために病院に行くと、必ずと言っていいほど処方されるのが「ステロイド」です。ステロイドはアトピーの症状を強力に抑えてくれる薬です。しかし、その反面、アトピーそのものよりも重大な副作用をもたらす危険性がある薬でもあり、1970年代後半にはその安易な使用による副作用が問題になったこともあります。
そのため、ただ医師に言われるままにステロイドを使用してはいけません。
必ず理解しておいていただきたいのは、ステロイドはアトピーを治す薬ではないということです。あくまでアトピーの炎症を抑える薬です。
アトピーを治すのは誰(何)でしょうか。それは「自分」です。医師はそのためのアドバイザーであり、ステロイドはそのための「道具のひとつ」に過ぎません。ステロイドを使用するならば、使用者であるあなたも、ステロイドについてしっかりと学ぶ必要があります。
ステロイドの基礎知識

【ステロイドの基礎について理解する】
ステロイド剤を塗ると、確かに劇的にアトピーの症状が治まります。しかし、よく効く薬は「=(イコール)劇薬」とも言えます。
もしも使用する場合は、医師に言われるままに使用するのではなく、あなた自身もしっかりと知識をつけた上で使用しなければいけません。
アトピー治療におけるステロイドとは?|その正体とメカニズム
アトピー治療に使用されるステロイド剤のランクと使用法
ステロイドには使用を慎重にならなければいけない部位がある|顔、首、唇、陰部
ステロイドの副作用

【長期のステロイドの使用は重大な副作用を招く】
ステロイドは一見優れた抗炎症薬ですが、一方で長期間使用すると重大な副作用を招く薬です。
そのためアトピーのような慢性疾患に安易に使用すべきではありません。
ステロイドの長期連用は「白内障」を引き起こす可能性がある?
ステロイド薬には「緑内障」を引き起こすリスクがある
脱ステロイド

【ステロイド依存になったら脱ステロイドをせざるを得ない】
ステロイドを漫然と長期間使用していた場合、ステロイドがなくては正常な皮膚の状態が保てなくなってしまうことがあります。
この状態を「ステロイド依存」と言い、この状態になってしまったら「脱ステロイド」に踏み切らなくてはいけないかもしれません。