アトピーを治すために「アトピーにいい食品はなんだろう」と探す方は多いです。

すがやさん、この前テレビで「ぬか漬けを食べるとアトピーが治る」という番組がやってたんですけど、ぬか漬けでアトピーが治るんですか?

お、いいところに目を漬けましたね!
そうなんです、ぬか漬けはアトピーの改善とても効果のある食品のひとつです。
実は私もアトピーと格闘していた頃はぬか漬けを3食毎回食べるようにしていました。
意外と思われる方も多いかもしれませんが、ぬか漬けにはアトピーの改善に効果のある成分が豊富に含まれています。
このページでは、ぬか漬けを食べるとアトピーが治る理由について詳しく説明していきます。
ぜひ、参考にしてくださいね。
目次|このページでわかること
アトピー改善にぬか漬けが効く理由

さて、ではぬか漬けがアトピーにいいとされる理由について詳しく説明していきましょう。
まず、1番最初に説明するのが「乳酸菌」です。

乳酸菌?それってヨーグルトとかに入ってるあの「乳酸菌」ですか?

「ぬか漬け」と聞いても、あんまり乳酸菌のイメージありませんよね?
ですが、実はぬか漬けのような発酵食品には乳酸菌がとても豊富に含まれているのです。
そして、これも意外かもしれませんが、この「乳酸菌」にはアトピー改善においてとても大きな働きをします。
それが、「免疫力の調整」です。
原因は様々ありますが、アトピーとは、本来は体外の異物から体を守るはずの「免疫」という仕組みが乱れている状態です。
免疫を担当する免疫細胞には大きく分けて「細菌やウイルスに反応する」細胞と、「アレルゲンに反応する」細胞の2種類があります。そして、これらの細胞はお互いがお互いの増殖を防ぐ性質を持っていて、お互いの数のバランスをとっています。
アトピーとは、何らかの原因によってこれらの細胞のバランスが崩れ、後者の細胞が増えすぎたことで慢性的に炎症を起こしてしまう状態なのです。
乳酸菌にはこの崩れた免疫細胞のバランスをただしてくれる働きがあるのです。
その理由が私たちの腸にあります。腸は「人体最大の免疫器官」とも呼ばれ、体内の免疫細胞のうち約70%もの細胞が集中しています。先に免疫細胞は「菌やウイルスに反応する細胞」と「アレルゲンに反応する細胞」が均衡を保っていると説明しました。
まず、乳酸菌は「菌」ですので前者の細胞を活性化させます。そのため、後者の細胞を抑える力が強くなり、炎症反応を抑えてくれるのです。
また、乳酸菌を摂ることで得られるメリットはもう一つあります。それが、「制御性T細胞」の活性化です。
先に、私たちの免疫細胞には2種類あるということを説明しました。ただ、実はその2種類以外に、もう1つ制御性T細胞という炎症を抑える働きをしてくれる細胞が存在します。そして、腸内環境が良い状態であると、この細胞が活発に働くのです。そのため、アトピーの炎症を抑えてくれるのです。
乳酸菌を摂ることで乱れた免疫バランスを調整し、炎症を鎮めることが期待できる
乳酸菌だけじゃない!ぬか漬けが持つアトピー改善パワー

ぬか漬けにこんな効果があったんですね!っていうか、乳酸菌が含まれていることを初めて知りました。
でも、すがやさん、乳酸菌が良いのはわかったんですが、それならば、ぬか漬けじゃなくても、ヨーグルトとかでも良くないですか?

そう思うでしょう?ですが、乳製品であるヨーグルトはアトピーを悪化させる原因になることがあります。
そして、ぬか漬けがアトピーに良い理由は乳酸菌だけではありません。他にもアトピーに効く成分が豊富に含まれていて、それらを効率的に摂取できるからアトピーに良いのです。
少し詳しくみて行きましょう。
【ぬか漬けに含まれるアトピーに良い成分】
- ビタミンA
- ビタミンB群
- 酵素
ビタミンA【健康な皮膚を維持する】
まず、ビタミンAから説明して行きましょう。
ビタミンAには肌や粘膜を健康に保ち、免疫力を維持する働きがあります。
皮膚や粘膜は「上皮細胞」という細胞が組み合わさってされています。ビタミンAはこの上皮細胞を刺激して活性化させ、肌を常に健康に保つ役割を持っているのです。
反対に、ビタミンAが不足してしまうと、肌が乾燥してカサカサしたり、肌のバリア機能が壊れて、アレルゲンに対して過敏に反応するようになってしまいます。
ビタミンAには健康な肌を維持して免疫力を保つ働きがある
ビタミンB群【炎症を鎮める】
次にビタミンB群と呼ばれる栄養素です。
ビタミンB群とは、ビタミンB1(チアニン)、ビタミンB2、B3(ナイアシン)、B5(パントテン酸)、B6(ビリドキシン)、B12(コバラミン)、葉酸、ビオチンの8つのビタミンの総称です。
これらを摂ることでアトピーの炎症を抑える効果が期待できます。

、、、どういうことですか???

アトピーに悩んだことがあるのなら「副腎皮質ホルモン」という言葉を知っていますね?

はい、人の体で作られる天然のステロイドのことですよね。
「副腎」という場所で作られるホルモンで炎症を抑える働きがあるんですよね。

その通りです!
ビタミンB群はその副腎の働きを助けたり、ホルモンの材料になったりして、体内で「副腎皮質ホルモン」が作られるのを助けてくれるのです。
ビタミンB群に炎症を抑える「副腎皮質ホルモン」が作られるのを助ける働きがある
酵素【食べ物の消化を助ける】
次に説明するのが「酵素」です。
酵素とは食べ物の消化を促したり、新陳代謝や血液の循環を促したりする物質で人が生命活動を行うのに欠かせない物質です。
また、体内の栄養素の化学反応を起こす媒介となる物質です。これが不足してしまうといくら栄養を摂ったところで充分な効果を得ることが出来なくなってしまいます。
反対に言うとこの酵素を摂取することで、摂り入れた栄養を余さず活かすことが出来るということです。
消化を助け、栄養を効率的に働かせる「酵素」が豊富に含まれている。

なるほど〜!乳酸菌の他にもアトピーに良さそうな成分がこんなに含まれているんですね!!
でも、ぬか漬けって作るの難しそうですよね、、、

そう思いすよね?
でも、実はそんなに難しくなくて初めてでも意外と簡単に作ることが出来るんですよ。
家庭の冷蔵庫で簡単に出来るアトピーに良いぬか漬けの作り方

ぬか漬けは、特別なぬか床などがなくても、家庭の冷蔵庫で簡単に作ることが出来ます。
ここでは家庭の冷蔵庫で簡単に出来るぬか漬けの作り方について説明して行きますね。
【ぬか漬けを作るのに必要なもの】
【道具】
- ぬか漬けを作るための容器
【材料】
- 米ぬか・・・1Kg
- 粗塩・・・130g(糠の13%)
- 水・・・1000cc
- 赤唐辛子
- 昆布・・・5cm角のものを4~5枚
- 野菜くず・・・適量
- お気に入りの植物性乳酸菌サプリメント
ぬか漬けを作るための容器・入れ物
ぬか漬けを作るためには、ぬか漬けを入れるための容器が必要ですよね?
ぬか漬けを作る容器は、ガラス製であったり、陶器であったり、腐食しにくい素材で出来たもので、蓋つきの密封出来るものがいいです。
【画像】
こんな感じのやつですね。
では、早速作っていきましょう。
【ぬか床を作る】
まずは野菜を漬けるぬか床を作らなくてはいけませんね。
用意した容器に、糠と粗塩を加えて軽く混ぜます。そして、さらに水を加えてしっかりと混ぜます。最初は糠と水が混ざりにくいので、ダマを握り潰すようにしてしっかり均一になるように混ぜましょう。
全体が満遍なく混ざったら、糠の水の含み具合を確認します。
一握り手にとって握りしめて、指の間から水がじわーっと染み出してくるぐらいが適量です。
【ぬか床に風味素材や野菜くずを入れる】
ぬか床が出来たら、そこにまず準備した昆布を入れます。これを入れることで、完成するぬか漬けに旨味が出ます。
今回は昆布のみですが、鰹節や、しいたけ、山椒などを加えてもいいですね。要は出汁と同じ考え方です。
次に野菜くずを入れます。
これは、「捨て漬け野菜」と言われ、ぬか床が発酵するための栄養分などを補給するものです。基本的には何の野菜を入れて頂いてもいいですが、アクが少なく、それ自身が漬物として美味しい野菜がいいでしょう。
【乳酸菌サプリメント】
乳酸菌のサプリメントを入れることで、糠の発酵を助けたり、特定の乳酸菌を繁殖させたぬか漬けを作ることが出来ます。
ただ、1点注意点があります。それが、「植物性乳酸菌」を使用するということです。乳酸菌はその菌ごとに繁殖に適した環境が異なります。
ヨーグルトに含まれるような動物性乳酸菌にとって、ぬか床は繁殖のための栄養素が少なく、ぬか漬けに含まれる塩分も繁殖を妨げてしまうため、増えることが出来ません。
植物性乳酸菌はこのような、菌にとって過酷な環境でも問題なく繁殖することが出来ます。
【20日ほど手入れしながら放置】
捨て漬け野菜などを入れたら、20℃〜25℃の少し涼しい室温の場所に置いておきます。
最初の10日はぬか床を1日に2回程度混ぜるようにしてください。11日目以降は混ぜる回数を1日1回に減らしましょう。
また、捨て漬け野菜は4日を目安に新しいものと入れ替えるようにしましょう。
【野菜をつける】
お待たせしました。
あとは好みの野菜を漬けるだけです。野菜をつけて20日ほど経てばだいぶいい感じに仕上がってきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ぬか漬けはアトピー改善に必要な乳酸菌が豊富に含まれているだけではなく、他にもアトピー改善に役立つ成分が豊富に含まれています。
ひと昔前は頻繁に日本の食卓に並んでいたぬか漬けですが、最近はあんまり見なくなりました。もしかしたら、近年アトピーの人が増えてきたのは、ぬか漬けのような発酵食品を食べる機会が減ったことも関わりがあるのかもしれませんね。
アトピーの改善に腸をよくすることは必須と言っても過言ではありません。ぬか漬けを食べて、乳酸菌を積極的に摂るようにしましょう。きっとアトピーはよくなりますよ。